つわものどもが夢の跡 

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かつてはニシン漁が盛んだった、留萌の街。

以前この町に来た時に、地元の方にお話を聞きました。
留萌の駅からは、ひっきりなしにニシンを積んだ
貨物列車が出発し、駅は大賑わいだったそうです。

それも今となっては昔の話で、ニシン漁は続けられながらも
町はひっそりとした雰囲気になってしまいました。

地元の方はおっしゃっていました。

「留萌の駅も、昔は人で溢れかえっていたんだけどな・・・」

「けど」の言葉の後に、どれほどの思いがあるか。
ほんの少しその地に訪れただけの自分にとって
その思いの全てを知るなんておこがましいことですが

「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡」

松尾芭蕉の俳句がふと脳裏をよぎり、
そのような心境なんだろうな・・・と
想像するのに難しくはありませんでした。

(2010年1月撮影)

撮影地:北海道留萌市 留萌・増毛

撮影機材
Canon Power Shot G11
Nikon D200 AF-S DX VR Zoom Nikkor ED18~200mmF3.5-5.6G



 
 
 
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冬の留萌は波の音も雪に消されて、静かな町でした。
先に述べた通り、以前来た時に地元の方が言われていたお話が
さらに静けさを強めます。

駅の構えはとても大きく、改札内もホームもとても広いです。
でも、今では1両の列車が1時間に1本程度走るのみ。
この駅が賑わった時の面影はほんのわずかでした。



漁業や炭鉱等、北海道開拓期から賑わってきた町が
時代の流れと共に寂びれてしまったという事例は
多くあります。有名な夕張もその一つです。
留萌もその一つに当てはまるかもしれません。



はるばる列車で留萌に来たのには理由がありました。

(あ、以下長いんで、お時間のある方はご覧下さい・・・笑)


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留萌駅の駅そば、にしんそばです。
特に有名な駅そばではないんですが、思い入れがあって再訪しました。

以前、バイクツーリングで札幌から稚内を日本海沿岸沿いに走った時、
強風と雨に打たれながらこの留萌駅に着きました。
全身びしょ濡れで、見知らぬ地だけに不安も大きく、休憩がてらに
寄った駅なんですが、そこに駅そばがありまして、冷え切った体に
温かいにしんそばを食べさせてもらったのが、すごくありがたかったんです。

その時、先の地元の方、おじさんだったんですが、お話を伺うことが出来ました。
ちょうどそば屋のおばさんも手が空いていて、色々話に付き合っていただきまして
見知らぬ地なのに人の暖かさに救われたという経験があったので、今度は
留萌に列車で行ってみたいと思っていました。

再訪時、その時のおじさんはいませんでしたし、おばさんも別の人でしたが
あの時のお二人は元気にされてるかな・・・と思いつつ、あの時のにしんそばを
食べました。それはどこの有名なそばよりも心にしみる味で、一口一口
感謝の気持ちを込めながら、おいしく食べさせていただきました。



自分にとっては留萌駅のにしんそばが、日本で一番「心に響く味」です。




その後、駅近くのお土産屋に行って、そこでも店の方に留萌の町のお話をお聞きできました。
自分が留萌に来た理由も、駅そばの思いもそこでお話させてもらって・・・楽しく過ごした留萌。

留萌に来るたび、新しい人との出会いがあります。
景色も綺麗だし、食べ物もおいしく、何より人も暖かい。
留萌の町が「兵どもが夢の跡」となっても、人々はすごく元気です。
 

「お兄さん、ブログとかしてるなら、留萌を宣伝してよ~!!そしたら観光客増えるかも知れないからさ」
 

店の方はそうおっしゃっていたので、ここで宣伝させてもらいます(笑)
 

みなさん、留萌の町は人も暖かくて、いいところですよ!!
北海道にお越しの際は、ぜひ留萌に足をお運び下さい!!
 

・・・こんな感じで、宣伝になったでしょうか(^^;

また北海道に行った際は、留萌に行きたいと思います。




長い駄文にお付き合いいただきまして、ありがとうございました!


[2010/02/18 21:15] 北海道の旅スナップ | TB(0) | CM(6)

 旅先との出会い。
 それは風景であり、食であり、人であり。

 そんな出会いの一つ一つが、ささくれた心を癒してくれるのでしょうね。
[2010/02/18 23:51] RKROOM [ 編集 ]

おはようございます。
栄枯盛衰世の習いとは言え昔栄えていた土地が寂れていくのは淋しいことですね。
身近では、各地の商店街が寂れていくのもその一つでしょうか。
時代の流れとは言え、辛いことですね。
本場のにしんそば、本当においしそうです。
okkieさんにとってそういう思い出のあるにしんそばの味はまた格別だったでしょうね。
[2010/02/21 10:09] lucky562 [ 編集 ]

こんにちは~

旅先での出会い、とても心温まるエピソードですね。
このちで食べるニシンそばは心も温まりそうですが (^^)

これが旅の醍醐味での一つでもありますね。

「留萌」という地名は初めて聞きましたが
お写真見てとても行きたくなりました。
北海道に行く機会あったら検討します、宣伝部長様
[2010/02/21 17:58] とっぷん [ 編集 ]

★RKROOMさん

旅の時間の中に身を置くと、色々なことが新鮮に見えて
心が洗われる気持ちになりますね。
旅は自分を成長させてくれる時間でもあります。


★lucky562さん

ここのにしんそばは、一生忘れられません。
そして、留萌の町で得た人の暖かさも・・・。
町は活気が失われても、人々はまだまだ元気です。
衰退した街も、人さえいれば何のきっかけで、
再び活気を取り戻す可能性は秘めてると思います。


★とっぷんさん

僕は将来、留萌駅のにしんそばを食べるだけのために
旅をしたいとも思っています(笑)
「るもい」という名前は、いかにも北海道らしい地名ですが
かつてはニシン漁が盛んな町でした。
北海道に行かれた際にはぜひ、留萌の町にお越し下さい!!
美味しい味覚と人情が、とっぷんさんをお待ちしております(^^)
[2010/02/24 21:37] okkie [ 編集 ]

メール見ました

留萌観光協会の渡邉です。
メールありがとうございます。
留萌では、まだ天気予報で雪のマークが出て寒い日が続きています。
先日は形ばかりの品物をお送りしたのに大変喜んで頂き恐縮致します。
沖さんのブログを拝見して、留萌の事をいろいろ書いてくださり、大変嬉しく感じました。
留萌は、これから雪が解け観光シーズン迎えますので、是非今年も留萌にお越し下さい。

>留萌観光協会 渡邉様

ご覧頂きまして、ありがとうございます。
また、このようなお恥ずかしい文章で、大変恐縮です。

留萌の町は2回訪れ、どちらもとても心に残る訪問でした。食べ物はおいしいし、人は暖かいです。私は初夏と真冬しか訪れませんでしたが、それ以外の季節もそれぞれの表情があって、魅力的な場所である事と思います。

留萌駅に訪問した後、増毛の駅の周りを散策しました。その時は辺り一帯が雪に埋もれていましたが、雪の静けさの中、波の音だけが響いていて、とても印象に残る時間を過ごさせていただきました。

私の中で、留萌の町に対する思いは膨らむばかりです。次に北海道に行く際にも、留萌に行きたいと思っております。

この度は、本当にありがとうございました。

[2010/04/08 22:46] okkie [ 編集 ]

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